山吹とススキと
どれだけ黄色の花が好きなん?
と、自分で疑問に思うほど黄色の花が描けて満足、満足です。引き続き、Minecraftのリソースパック作りでの進捗状況です。
中央の黄色の花は元々は赤い薔薇の花ブロックですが、山吹になりました。しました。後ろのススキ(もしくは茅ーチガヤ)はライラックブロックです。もう元データの花の色など遠く彼方です。
昔の街道を繋ぐ野辺の風景として、この山吹とススキは絶対に入れたいと最初から思っていました。
いいですよね、道から見える山々の緑のグラデーションの中で、ぱっと目にひく山吹の花の色。私が子供の頃に覚えた花の名前の10番目あたりが山吹のような気がします。
手元にある本の情報になるのですが、『山吹』を題材にした万葉集の歌は18首あるそうです。どれが好きかなぁと眺めて2首。
山吹の咲きたる野辺のつぼすみれ この春の雨に盛りなりけり
(高田女王)
山吹は日に日に咲きぬ愛(うるは)しと 吾が思ふ君はしくしく思ほゆ
(大伴池主)
1首目は、山吹の鮮やかな黄色と、ツボスミレの薄紫の小さな花の色の対比が綺麗だなぁと思いました。特にこの雨というのが、春の霞のようなぼんやりとした空気を洗い流してくれていて、そのときばかりは特に鮮やかにに見えたのじゃないかなぁと想像。
2首目の「しくしく思ほゆ」のしくしくは永続的な意味らしく、先の日に日に咲いていく山吹の花と連動して、より気持ちがはっきりと思えてきているような、そんな感じだと思うのですが、解釈あっているかなぁ。
この大伴池主の歌は大伴家持あての歌らしく、つまり男女の恋愛歌ではないようです。だから鮮明になる気持ちというのは、友情や尊敬など、相手の素晴らしさをつくづく感じてますよ-、なんて感じでしょうか。
なんだか分かる気がします。友情とかではないのですが、自分が実際にやってみて、はじめて他の方の完成度の高さを実感するという経験が、もう多すぎるほどにあります。スポーツにしても、何かを作るにしても。もちろん、このリソースパックにしても。リスペクト☆
といっても歌の解釈。合っているのでしょうか、どうなのかな。古典って文法通りに読むのが正しいと思うのですが、単語を拾っての自分の感覚で読みたくなります。それでもいいよ、と言ってくださった本があって・・・・・・とその話はまた今度にします。
ちなみに先の山吹の歌などが紹介されていた手元の本というのはこちらになります。
大判なので結構大きな本ですが、万葉集に登場する植物事典で、植物の写真と説明。それから歌のリストがあるという素敵な本です。山吹は18首あると、さらりと書けるわけです。ちなみに苔は11首、竹は18首、ナデシコは26首らしいです。
この本を購入したのは日本の自生植物、もしくはそれに近いものを知りたいなぁと思ってのことでした。
そのときは、それでとても役にたったのですが、それ以外でも時々、この本をめくると新しい発見もあって大切な本の一冊になりました。なにしろ今のテクスチャ作りの参考にまでしているのですから、あの頃では想像もしない使い方です。
現在の花の状況
そんなかんじで今の花ブロックはこんなかんじになっています。
白と黄色率が高いです。あ、山吹の左隣はセリのつもりです。白い花ですね。
以前に、青が好きとか書いた記憶があるのですが、青い花は1種類になってしまいました。もっとも、花についてはまだmodブロック用にも描く予定なので、まだまだ楽しみは残っていますけどね!
金ブロックなどのこと
おっと、書き忘れそうになりました。1枚目の画像のススキの後ろにあるのは、金ブロックと、エメラルドブロックと、ダイヤモンドブロックです。エメラルドブロックを試しに花の絵を描いたブロックにしたら面白かったので、以前に描いたダイヤモンドブロックと差し替えて並べてみました。こちらはまだ決定までには至らずです。これとネザー系のブロックは、まだまだ答えが見えないかんじです。
でもそろそろゲームをしながら、調整しつつ、描いていく方法に転換した方がいいかなぁと思えてきました。そんなかんじです。